太夫との花見 
 
 
 4月3日(日)に娘婿の招待にて、京都・円山公園での「司太夫と葵太夫」との花見に女房と参加してきた。生涯に太夫と席を一緒にできるなど思ったこともなく、興味津々であったが司太夫のつぎの説明により納得できた。
 
 京都の島原や祇園など当初の「花街」は、女性や子供も自由に遊べた里であり「遊里(ゆうり)」と呼ばれていたそうである。ところが、近代になり政治家、軍人、財界人および墨客など男性の社交場になっていったと云う。これを当初のように女性や子供も遊べるようにしたく、その一つとして花見を毎年催しているとのことであった。
 
 その目的のため、「こったい(京都弁で太夫のこと)の会」を主宰し、色々な行事を開催しているとのことであった。また、娘婿に云わせると、ここ十数年は客一人に十万円を下らないお座敷に呼ばれることは段々と少なくなってきており、お座敷だけではやっていけないとの由だった。
 
 なお、太夫は芸妓の最高位で芸を売る(現在、島原に数名のみ)。 花魁は娼妓の最高位で体を売る。
 
・京都の花街は「かがい」と云い、「置屋」から芸妓が客の待つ「お茶屋」に出向く。また、「歌舞練場」と云う、芸妓の歌や舞踊、楽器等の練習場や、「○○をどり」を上演する劇場もある。
 
・吉原の花街は「はなまち」と云い、娼妓のいる「廓」へ客がくる。また、「歌舞練場」はない。
 
司太夫のホームページはこちらをクリックしてください。
 
葵太夫の説明はこちらをクリックしてください。
 
 
 
円山公園の枝垂桜
 
花見はこの北側の藤棚の下で行われた
 
 
 
円山公園の桜
 
 
 
円山公園にて
 
花見の始まる午後2時30分まで 公園を散策する
 
 
 
司太夫と右は女房
 
くだけた家庭着には 想像と違い過ぎて正直驚いた
 
 
 
葵太夫と
 
 
 
乾杯用のビールを注ぐ
 
左の女性は葵太夫
 
 
 
乾杯のあと
 
乾杯のシャッターチャンスを逃した
 
なお、料理は筍ご飯をはじめ 全て司太夫の手料理とのことで食べきれなかった
 
参加者は二十人前後だった
 
 
 
 
金比羅船々(お座敷遊び)
 
 相手と向い合い、台の上に茶碗敷のような小道具を真ん中に置き、「金比羅ふねふね」を三味線に合わせて歌いながら交互に手をのせます。小道具を片方が取ったら相手はグー、そのままならパーを出すルールで、間違えたら負けです。
 
 
 
金比羅船々(お座敷遊び)
 
相手は初対面の方 勝負は一勝一敗で ゲームはあとの方に譲った
 
 
 
金比羅船々(お座敷遊び)
 
女房は司太夫と対戦する
 
 
 
べろべろの神様(お座敷遊び)
 
 割り箸にハンカチを挟んだ「御幣」を二〜三回振り、「べろべろの神様」を三味線に合わせて歌いながら隣りの人へ回していきます。歌が止まったときに「御幣」を持っていた人は罰としてビールなどを一気飲みします。目当ての人に当たるように「御幣」を振る回数を調整したりします。なお、三味線弾きは歌を止める位置の公平を守るため、後ろを向いています。
 
 
 
べろべろの神様(お座敷遊び)
 
三味線弾きは 歌を止める位置を公平にするように うしろを向いている
 
ものの見事に小生と女房も当たり 小生はビールを女房は水を飲んだ
 
 
 
円山公園の花篝
 
「花篝女人抜襟深くして  芳拙」
 
芸妓さんの写真は撮り損ねた
 
 
 
円山公園の枝垂桜のライトアップ
 
 
只今午後7時 約4時間30分のお座敷遊びの真似事を楽しんだ
 
あと娘婿と二人での飲み直し 帰宅したのは午前さま寸前であった
 
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